2017年10月12日

最高裁判所裁判官国民審査 総選挙の投票に合わせて行われるけど、どうしようか?

独裁国家を想像するとわかり易いんだけれど、権力が一カ所に集まっていると抑制が効かなくなってきます。絶対的権力は絶対に腐敗するなんて言われてます。

こうしたことを抑止するために、国家権力の権能をいくつかに分割し相互に抑制を図ることを権力分立といいます。日本では立法権・行政権・司法権の三つに分けているので三権分立。国によっては4権分立だったりします。

このうち、立法権を持つ国会のメンバーを国民から選ぶのが選挙ですが、総選挙では、同時に、司法権の権能を持つ裁判所の最上級にあたる最高裁判所の裁判官の審査も行われます。これを最高裁判所裁判官国民審査と言います。

こうした国家の基本的ルールは憲法で規定されています。引用してみます。

憲法 第79条 第二項

最高裁判所の裁判官の任命は、その任命後初めて行はれる衆議院議員総選挙の際国民の審査に付し、その後十年を経過した後初めて行はれる衆議院議員総選挙の際更に審査に付し、その後も同様とする。


最高裁判所の裁判官は長官を含めて15名です。

裁判所のホームページに現在の最高裁判事のプロフィールが紹介されていました。

なお、今回の国民審査の対象になるのはこのうち7名です。

http://www.courts.go.jp/saikosai/about/saibankan/index.html


名前をご存知の方いらっしゃったでしょうか。

法学部の学生ぐらいなら、長官の寺田さんと山口先生ぐらいはご存知やもしれません。



国会議員を選ぶのでしたら、どんな政党があって、どういう主張をしているのか、自分の選挙区での立候補者は誰でどの政党に属しているのかぐらいはチェックできますし、マスコミでも大きく取り上げられますから、いろんな情報は耳にする機会が多々あります。

一方で、最高裁判事がどういう人で、各案件に対し、どういう判断をしてきたのかなんて、法曹業界の中の人か、そうとうのマニアでないと知らないでしょう。普通は知りませんて。

とはいえ、ホームページで一応どんな人でどんな裁判を担当してきたのかがわかるようになってますし、マスコミ等でも若干取り上げらてきてきます。前回までは、なかった傾向です。ちょっとずつですが変わってきているんですね。

それでも、彼らが最高裁判事にふさわしのかを判断するなんて、ちょっと難易度高すぎて現実的ではないような気がします。


実際の投票では、衆議院議員及び政党を投票した後に審査対象の判事の名前(今回は7名分)が記載された投票用紙が渡されます。

こいつはダメだなって人の名前の上にバツ印を付けて投票します。信任はマル印ではなく何も記載しません。これがミソなんですね。

つまり、投票用紙を受け取って、名前を見たところで誰がダメかはワカランので、そのまま投票箱に入れれば、それはすなわち全員を信任したということになります。

そのため、これまでは、一度も誰一人として、不信任となった人はいません。

せめて、信任マル、不信任バツぐらいにしておけば、あるいは投票の意味もあるんでしょうが、今のところは多額の費用を掛けて、憲法の規定に則り、形式的に国民の信託を得るセレモニーが続いてます。全く無意味とは言いませんけど。

なお、総選挙の投票だけを行い、国民審査を棄権することは可能です。

投票用紙を渡されるところで「棄権します」と受け取らないだけです。

そうすれば信任でも不信任でもないのに、無印で投票して、結果信任と解釈されちゃうことは無くなります。

国民審査がもう少し実効性のある審査として成立するまでは、折角なんだけど、棄権するのもまた意思表示の一つの方法でしょう。

審査対象の裁判官の経歴や判示内容を調べて不適任者を予め選択しておく
名簿の名前をみて、第六感をフル活用して適宜バツ印を付与していく
どうせワカランとそのまま無印で投票する
よくわからず信任するのも無責任なので棄権する

さて、どうしようか。折角の投票権なんだけどなぁ。



posted by SSS at 23:57 | 憲法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

第48回 衆議院議員総選挙公示 投票は10月22日

日本の国会は衆議院と参議院との二院から成ります。衆議院は任期4年ですが、任期途中でも解散があります。参議院は任期6年で半数を3年毎に改選します。こちらは解散はありません。

こういう国の基本的な構成は憲法に規定されているのですが、総理大臣による解散権を正面から認めている条文が実はありせん。このように当然あって然るべき規定が欠けていることを法の缺欠といいます。憲法はこうした缺欠や誤字が結構あります。

さて、先月28日に行われた第194臨時国会の冒頭で、安倍晋三内閣総理大臣により衆議院が解散されました。公示10月10日、投票10月22日で総選挙が行われることとなりました。

安倍総理曰く「国難突破解散」だそうです。これは解散を前にした25日の会見の中で述べられたもので、国難とは、少子高齢化・緊迫する北朝鮮情勢についてだそうです。ここだけ取り出すと国際情勢のことに焦点があるように読めそうですが。

改選議席数は、投票の平等のために0増10減され465人となりました。公職選挙法という法律で決まっています。

第四条第一項を引用してみます。

衆議院議員の定数は、四百六十五人とし、そのうち、二百八十九人を小選挙区選出議員、百七十六人を比例代表選出議員とする。

小選挙区というのは全国を289分割して各々の選挙区でトップとなる1人を選ぶもので、比例代表は政党毎に名簿を作り、政党への投票の割合に応じて当選者をきめていく方法です。両方にエントリーすることが可能で、選挙区で落ちて比例区で復活当選する人もけっこういます。

候補者数は1170人でしたので、約4割が当選することになります。そもそも当選の見込みが限りなく0に近い泡沫候補もけっこういるので、実質的には半分以上が当選なんて考え方も出来ます。
ここで当選すれば4の任期または次の解散まで議員先生となる訳です。


今回の選挙では、野党第一党であった民進党が解散分裂し、東京都知事の小池さん等が立ち上げたばかりの希望の党へ吸収合併されつつ、残って立憲民主党という新しい政党ができるというアクロバティックな展開がありました。

これにより、自民・公明らのグループと、希望・維新らのグループと立憲民主・共産らの三つ巴の構図となってきました。

希望の党が立ち上がったころは新党ブームのような注目もありましたが、党首の小池さんが立候補をせず、実現性の乏しい政策が並び、候補者は新人と旧民進ばかりであることもあり、一気に期待が萎んだよう。これにより野党グループが分裂しただけで与党グループに利する結果となりそうです。

また、選挙権の年齢が18才に引き下げられて初めての総選挙となります。政権選択選挙とは言われますが、選挙後の希望の党のスタンスがはっきりしないこともあって、どう投票していいのかは、いつも以上に難しいことになりそうです。

これについて、元大阪府知事の橋下さんが「公約で選ぶな」というインパクトのある発言をされてました。内容はとても参考にはなります。どういう観点で選挙権を行使するのか悩んでいるのなら、一読されると良いでしょう。検索すると簡単に見つけられるはずです。

なお、投票のやり方ですが、そろそろ投票所整理券というのが届くはずです。
そのチケットを持って投票所に行くと受付があるので、投票券と交換します。
投票券に自分が選んだ候補者の名前を書いて投票箱に入れるだけです。


posted by SSS at 00:46 | 政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月10日

待望の「ブレードランナー2049」がもうすぐ公開だけど大コケの予感



「ブレードランナー」は1982年公開の大ヒット映画でした。

フィリップ・K・ディックのSF小説「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」を原作としたSF作品で深いテーマと斬新な映像とが印象的な作品でした。

それから35年を経ての続編です。

監督は前作と同じリドリー・スコットで、前作の主人公であったハリソン・フォードも出演しています。

※監督はドゥニ・ヴィルヌーヴという方で、リドリー・スコットは製作総指揮という立場だそうです。

それだけで、期待も高まるってものでしょうが、そう上手くはいかないらしい。

日本公開の10月27日を前に、アメリカでは10月6日に公開されたのですが、全米が泣いたかはよくわかりませんが、興行的にはあまり良くないとのこと。

・前作を劇場で楽しんだ世代はもうオッサンだけど、子供や奥さんと楽しめるような内容ではない(性や暴力といった刺激的な表現があります)。

・前作しらない若い人達にはそれほど求心力があるようでもない。

・上映時間も163分と長い(2時間40分ってことは予告編とかCMとかコミコミで3時間座りっぱなし?)

なんて点が敬遠される理由なんだそうです。

これってそのまま日本にも当てはまりそうです。特に長すぎる上映時間をみると、自由にトイレに行けるようレンタルでいいかななんて思ってしまうものね。

なお、前作の内容はオサライしてから見に行く方がいいらしい。流石に内容もよく覚えてないでしょうしね。

人気作の続編は嬉しいんだけれど、間が空きすぎなのも考え物だなぁ。






posted by SSS at 23:27 | 映画 予告編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする