
そのうち行こう思いつつ入手していたのがふるさと納税のお礼の感謝券。宿泊料などはこれで充分なはず。
春浅き頃に有給取れたので行ってきました。急遽の休みだったので同伴者を見つけること能わず久しぶりの一人旅。
上野駅から乗り換えなしで最寄りの中之条駅まで行ける特急草津号で向かいます。新幹線ではない特急に乗る機会って殆どないのでこれも楽しみの一つだったのだけど。

乗車ホームは上の写真のような階段を延々と下り切った先にあり、そこには既に草津号。

これが正直大失敗。乗り心地悪いし、平日だというのに満席だし、酒盛り始まっちゃって五月蠅くて臭いし。

道程の半分は市街地なので車窓からは旅行気分なんぞ微塵もないけど、高崎を超えたぐらいからそれらしくなり、渋川を超えて吾妻線に入るころには期待していたような風景が続く。吾妻川と吾妻線と国道とが何度も交差を繰り返しながら山を登っていく。初めて来た筈なのだがどうにも見覚えのある風景ばかりで不思議な気分。
そうこしているうちに目的の中之条駅。上野からは二時間弱。空気が違う。冷たく澄んでいるのがよくわかる。駅舎は新しく小奇麗だが周りにはコンビニ一件すらない。ここから路線バスに乗り換えてノンビリ山間の細道をさらに小一時間ほど登って目的の四万温泉街。

こんなに綺麗な川沿いに温泉街が連なっている。

道路脇に雪が残ってるが車道は完全なドライ。車で来てもよかったかと。

足湯なんかが温泉街っぽくはあるが、ほとんどの店は閉じられたまま。散策してみても居並ぶ旅館などもほとんど休業しているかのようだし他の観光客も疎ら。鄙びたという以上の惨状にもみえる。訪れた季節が悪かったのかな。
前日予約でとれたホテルは温泉街でも最大級の大きさ。温泉街自体は閑散としている割には客も入っているようでロビーや土産コーナーなど活気がある。
フロントでチェックインを済ませて案内されたのが小さな洋室。急な出張で泊まった安いビジネスホテルならこんなもんでしょうが、遠路遥々たどり着いた2万の部屋がこんなレベルでは流石にガッカリ。
ウリの温泉は内風呂も露天風呂も素晴らしいかったのが救い。翌朝は早朝から朝風呂浴びて早々に退散してきました。
感謝券を余らせてもショウガナイかと駅構内のキオスクで土産を買ったら「そのチケットは使えません」とのこと。良くあることで腹も立たんが心底ウンザリする。高崎から新幹線で戻って昼過ぎには自宅到着。期待を遥かに下回る疲れただけの一泊温泉旅行でした。
この旅行で気になったのが若い仲居さんたち。大広間での食事時に配膳担当されていたのを見かけました。見た目は幼い印象も受けたがみんな20歳前後とのこと。コンビニどころかマトモな商店すらないような山奥の温泉街で楽でもないであろう仕事を選択する理由がさっぱり想像できない。もしかしたら名前でも奪われてるのかな。
目的の千と千尋の神隠しの舞台と言われる積善館前の写真はこちら、面影はある。
